管理組合だより

NO.16 天王寺区・ルモン・夕陽丘学園坂管理組合

防犯モデルマンションに認定。
住民の安全と資産価値向上を図る。

地下鉄谷町線・四天王寺前夕陽ヶ丘駅近くの文教地区にあるルモン・夕陽丘学園坂は、平成17年8月に大阪府防犯協会連合会に、防犯モデルマンションの申請を行い、認定されました。防犯に取り組むマンションが多い中、防犯モデルマンションへの関心も高まっています。管理組合・池田副理事長に申請方法や審査のポイントなどについて伺いました。

● 防犯に強いマンション作りを臨時総会で合意

(写真) 「ここは竣工時から比較的多くの防犯カメラが設置されていましたが、防犯面について防犯設備士の方に相談したのがきっかけで、防犯カメラの死角や侵入手口となり得る箇所の存在など、防犯上のいくつかの問題が出てきました。そこで理事会で検討を重ね、防犯に強いマンション作りを進めていく上で採用したのが、防犯モデルマンション基準でした」と語るルモン・夕陽丘学園坂管理組合の池田副理事長。
(写真) 臨時総会で居住者全員の理解を得たうえで、管理会社の協力も得て、防犯強化マンションづくりに着手した。防犯カメラの効率的な配置、エレベーター内モニターの設置、照明回路の改善、忍び返しやセンサーライトの設置、デジタルレコーダーの増設などを段階的に実施。かかった総費用は100万円程度。そして昨年8月に申請して1カ月の短期間で防犯モデルマンションに認定されるほど基準を大きく上回るほどの防犯対策に成功した。

● まず申請すること。指摘後に工事をしても大丈夫!

(写真) 防犯モデルマンソションに関しては、「存在を聞いた事があるが、申請方法がわからない」という人が多いのが現状である。「私から提案としては、審査基準を全部揃えて申請するのもいいが、そうではなくて、中途半端でもいいから申請を上げることです。1級建築士と防犯設備士の2名の審査員が現地に来られて、ここはこうしてください、と指摘されます。それを聞いてから工事を発注する方がスムーズで効率が良いですよ」。

(写真) そして池田副理事長は、「大切なのは、既存のマンションを防犯モデルマンションにしていく過程の中で、防犯意識を高めていくこと。いくら設備が整っても、住民の防犯意識が低くては、効果は半減しますからね」と締めくくる。
(写真)
審査基準
(1)外部から侵入しにくい構造
(2)共用部分の見通しを確保した構造
(3)エレベーター内に防犯カメラ、非常通報装置
(4)駐車場等の明るさ確保などの防犯設備
(5)ピッキング等困難な鍵と補助錠の設置
※詳細は(社)大阪府防犯協会連合会のHP(http://www.daibouren.or.jp/)を参照
認定までの流れ
申請までの流れ
(写真)
申請後の流れ
(写真)
マンション概要 所在地:大阪市天王寺区生玉寺町
建築年 平成15年(築年数2年) 構造・規模 SRC造・15階建
棟数・戸数 1棟・56戸 戸当り専有面積 77〜101m2/戸
駐車場台数 36台 駐輪場台数 112台
付属施設 集会室、管理員室 付属設備 オートロック、監視カメラ、
インターネット、宅配ボックス
役員体制
役員任期 2年 役員数 7人
選出方法 輪番制・立候補制併用 理事会 1回/月
総会 2回/年
(臨時総会1回/年 程度)
各種委員会の設置
(アンケート委員会、
エントランス改善委員会、
植栽委員会、編集委員会、
防犯委員会)