●単なる修繕でなくより住みよいマンションを目指して
11月18日、扇町コーポ管理組合にご協力いただき、大規模修繕工事見学会を開催しました。戸数81戸、築24年のマンションで、大規模修繕工事は今回が2回目です。実際の工事現場は興味深く、参加者の皆さんにとって、とても意義のある見学会となりました。
●満足いく工事のためにアドバイザーを
扇町コーポでは、今回が2回目の大規模修繕です。まずは準備段階について、管理組合の方にお話を聞きました。1回目の修繕時は、価格を優先して業者を決めましたが、満足行く工事ができませんでした。そこで今回は理事会のサポート機関として、大規模修繕委員会を設置。コンサルタント(設計監理者)を決めるためにマンション管理士にお願いし、コンペで決定しました。なお施工業者の選定では、3業者の公開プレゼンテーションを行い、価格だけでなく業者の熱心さや相性も考慮して決定したとのこと。
●工事内容や進め方にも細心の配慮を
次に設計監理者から工事・設計についてお話しいただきました。今回の工事は、通常の大規模修繕工事に加え、エントランスの自動扉化・ロック化や照明のLED化、対震玄関扉(地震に耐えるのではなく、地震に対応した扉)への交換など、セキュリティや省エネ、防災に配慮した工事内容となっています。さらに給水を直結増圧方式にすることによって、不要となった受水槽のあった場所をトランクルームとして有効利用する予定とのこと。
施工業者からは、工事概要の他に工事中の防犯対策などについてのお話がありました。
●現場見学で工事をより具体的に知る
このあと参加者は、4グループに分かれて現場見学へ。1階に設けられた工事掲示板には、詳しく工事の全体概要から今日の工事内容などを掲示、居住者に理解しやすいものとなっていました。また、壁面タイルをテストハンマーで叩き、その音により、剥離した部分を見つけ補修をするなど、補修工事の実際についての説明に、皆さん熱心に聞き入っていました。参加者からは、大規模修繕工事を考えるのに、たいへん参考になったとの意見も多く聞かれ、充実した内容の見学会となりました。
工事の完成は12月20日。扇町コーポの皆さんは、より住みよく快適なマンションで新しい年を迎えられていることでしょう。
<見学マンションと工事の概要>
工事内容 |
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工期 | 平成24年8月20日~12月20日(予定) |
施工 |