管理組合運営を円滑に行うために、管理組合の皆さんが日頃どのような活動をされているのか情報を交換し、今後 の参考にしてもらえるよう交流会を開催しました。
当日は28名の方が5組のグループに分かれてテーマ別に意見交換。様々なマンションの管理組合役員の皆さんが、各自の問題や苦労を共有しあい、大阪市マンション管理支援機構のコメンテーター(弁護士・建築士)からアドバイスを受け、解決のヒントを得て有意義な時間を持つことができました。
指定された席につくと、初対面の管理組合役員の皆さんは、交流会が開始される前から仲良くおしゃべりを始められ、日頃からマンション居住者のコミュニケーションに気を配っておられるお人柄が出ていました。
支援機構の常任委員が司会をつとめるなか、各マンションのプロフィール紹介、話し合いたい内容を説明し、交流が始まりました。
話し合われた内容の一例を紹介します。
テーマ「管理組合運営」
- 理事をどうやって決定しているか
- 理事長の組合運営のやり方が強引
- 規約改正
- 管理会社が動かない
- 町会費の事
- 管理組合の理事に報酬
- 管理費の滞納問題
- 運営は、頻繁に皆で話し合う事が大事
- 理事の判断が大切
- 自主管理のメリット・デメリット
テーマ「修繕」
- ブースターポンプのメリット、デメリット
- 修繕積立金問題
- 給排水管の取替工事
- 瑕疵の疑いのある部分の修繕
- 修繕履歴の残し方
- 大規模修繕の意思決定のプロセス
- 修繕委員の選出
- 業者選定
- 建築士の費用等
- シックハウスの問題
テーマ「住まい方・防犯」
- 防犯カメラの設置と規則・細則
- ペット問題、マナー問題
- 自転車置場問題
- 維持管理、掃除や植栽の手入れ
- 植栽の管理はシルバー人材センターに
コメンテーターまとめ
【弁護士】 裁判よりも、できれば話し合いで 解決してください
マンションの場合、通常、弁護士が関係する案件と違って、争った後も、争う前も、争っている最中も近くに住んでいないといけない。そういう関係があるので、どちらが正しいかという結論を突き詰めていって、最後には裁判にしましょうという解決の仕方は不毛な結論を導くことになります。そういう意味で、コミニケーションをどうとるか、要望があればそれを多数の要望としてどう出すか、そういった行動や話し合いで解決できる問題はなるべくその解決をして、どうしても必要なことだけ最小限、裁判をすること。
【建築士】 自分のマンションは自分で健康診断を してください
お住みのマンションを身体に例えてください、とご説明しました。身体は見た目は若くても、実は年をとっている。皆さんも定期的に健康診断を受けられる。その時に悪い所は早く見つけて、早く手を打つ。これをするには、やっぱり専門家集団に意見を求められるのがいいじゃないですか、ということで、長期修繕計画の重要性をお話しました。皆さん、自分のマンションは自分で守ろうという気概に燃えていますので、自分のマンションは自分で健康診断をして、維持管理に努めて資産価値を保っていただくようにお願いします。
コメンテーターのまとめを受け、会が終了しました。話が盛り上がったため、予定時間をオーバーしての閉会となりました。
「他のマンションではどうしているんだろう?」といった疑問をお持ちの管理組合さんは、解決方法を見つけるためにも、次回の交流会にはぜひご参加ください。
<個別相談会>
当日は専門家による個別相談会も実施。弁護士・建築士・マンション管理専門相談に6組の管理組合さんが問題解決のアドバイスを受けました。
相談内容は、管理組合運営について、管理費や修繕積立金について、耐震診断、管理会社についてなど様々でした。
相談内容は、管理組合運営について、管理費や修繕積立金について、耐震診断、管理会社についてなど様々でした。