セミナー情報

第7回セミナー&相談会と交流会 2

交流会は、セミナーに参加された方のうち38管理組合の方が参加され、熱のこもった意見交換や経験交流が行われました。 交流会は、6〜7名で課題毎に6グループに分かれ、事務局スタッフが進行役となり、参加者の自己紹介やマンションプロフィールの紹介から始まり、各課題(1.管理組合運営 2修繕関係 3住まい方)を中心に交流が進められました。
また交流会場には、管理組合活動の紹介と広報活動の参考として、登録管理組合の発行した広報紙(誌)やお知らせ、「暮らしと住まいのしおり」等を展示し、自由に閲覧していただきました。
次に、意見交換された内容の一部をご紹介いたします。

意見交換の概要

管理組合運営
●理事の選任については、最初の1年を見習い理事とし、2年目を正理事とすることにより、理事業務の引継ぎや理事会運営をスムースにすることが出来ました。
●総会参加者が減少してきた場合の対策としては、住環境改善や徴収金額の変更など居住者の関心の高い議案があると、総会の出席率が高まります。総会後に懇親会を企画するのもよいのでは。
●理事会運営を女性と高齢者だけで頑張っていますが、今日のみなさんのお話しは、大変参考になります。
●管理会社まかせではいけない。理事会が主体性を持って判断することが大切です。
●高齢者で一人暮しの方が病気になり、役員が付き添い救急車で運びましたが、役員が出来る限度もあり、その対応の難しさがありますね。
●賃貸化や事務所化が進むと管理が難しい。規約と実態とがあっていないし、いろいろ問題を抱えて困っています。
●長年、自主管理で総会を開催せずに書面決議により、大きな問題もなく運営してきましたが、建物も居住者も高齢化が進んでおり、自主管理を続けられるか不安を感じています。
●管理実態を調べ、管理基準をつくり、管理会社5社から相見積りをとり、修繕積立金や管理費を見直しました。
●理事会とは別に事務局を設置して、見積り内容の検討など管理組合業務の一部を行っています。

修繕関係
●信頼できる業者探しとして、インターネットを利用し情報収集しています。
●バリアフリー工事(階段をスロープ化)のきっかけは、車椅子居住者の方の発案です。現在はお年寄りやみなさんによろこばれています。
●修繕業者選定の方法として、小規模な工事を頼んでみて、その出来を見て判断する方法をとっています。
●建物診断を行う場合、建物の外観だけではなく、できるだけ材質の変化も調査した方がよいと思います。
●建物の維持管理は痛みがひどくなってからでは遅い。これでいいのか常に心掛けることが大切です。無関心が一番困りますね。

住まい方
●子供が居る居ないで随分住まい方が違ってきます。普段からのお付き合いでお互いを理解することが大切ですね。そのための日常的なコミュニィティ活動が大切です。
●ペット委員会の構成を飼育者と非飼育者の半々とし、両者の意見を聞けるように運営しています。
●ペット飼育は一代限りとし、写真による登録制度を実施してみたが、うまくいかず、今度は登録料を徴収する案を検討中です
●ペット問題に対応するため、現在ペット規約を作成中です。
 1時間半という限られた時間でしたが、各グループ共、熱のこもった意見交換がなされました。

参加者アンケートでは、ほとんどの方が「大変良かった」「良かった」と答えており、その良かった点として、複数回答で9割の方が「他のマンションの実情がよくわかり、自分のマンションと比較することができた」と答え、3割の方が「直面する問題の対応等について良いアドバイスが受けられた」と答えています。また、次回交流会については、「必ず参加」「内容により参加」と答えた方が9割以上を占め、継続開催を希望されています。参加者の意見としては、「実際の経験によるアドバイスが有益だった」「交流時間が短かった」「同じ規模のグループ分けを希望」「テーマを決めずにフリーに話し合うのも良い」など。

初めての交流会の開催で、設営や進行で手間取ったり途惑うこともありましたが、皆さんのご協力で無事終了することができました。ありがとうございました。
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