
何かと悩みの多い管理組合の運営。そこで管理組合の皆さんが、日頃どのような活動をされているのか 情報を交換し、今後の活動の参考にしてもらえるよう交流会を開催しました。
今回の交流会では、事前にテーマを何種類か用意して いましたが、管理組合運営と大規模修繕に関する悩み を持つ方が多かったため、管理組合運営はマンション規 模の大小によって、大規模修繕は築年数によって分けま した。途中、コメンテーター(弁護士・建築士)のアドバイス も受けて前半は、支援機構の常任委員による進行のもと、 後半はグループ毎に自由に話し合っていただきました。 管理組合同士、共通の悩み事が多いこともあり、お 互いにすぐに打ち解けて活発に意見交換をされてい ました。その熱心さは驚くほどで、多くの方が休憩も 取らずに話をされていました。また、ベテランの管理組 合の話を参考にされて、「自分の管理組合に持ち帰っ て、実際にやってみます」と喜ばれた方など様々でした。 以下、話し合われた内容の一例を紹介します。
テーマA「管理組合運営(小規模マンションの場合)」
- 管理会社の変更
- 管理組合の活性化に対する悩み
- システムを活用した管理費の支払い
- 管理会社への対応に対する苦慮
- 役員のなり手不足への対応
まとめ
1.では、あるマンションで管理会社に不満があり、他社で見積を取ったら管理費が激減になったという事例があった。5.では、役員のなり手がなく、役員を断った人から協力金として徴収し管理費に入れている、という事例があった。
テーマB「管理組合運営(大規模マンションの場合)」
- 理事の選任について
- 議事録の出し方
- 管理費の値下げについて(指定業者の見直し)
- 管理会社の委託契約の決め方
まとめ
住民の交流会を行っているが、役員のなり手がない。輪番制を検討し、ブロックに分けて部屋番号順を検討している。役員に関するルールの話し合いをしていきたい。
テーマC「大規模修繕工事(高経年マンションの場合)」
- 給排水管の取替え・方法について
- エレベータの取替えにかかる金額
- 耐震・劣化診断
- 総会・工事説明会など入居者の関心の薄さ
- 補修履歴について
まとめ
建物・設備の経歴を残すようにしていくことが大切と分かった。設備の更新の進め方として、基本設計を建築士に依頼し、見積、工事と進めていくという話もあった。
テーマD「大規模修繕工事(築浅マンションの場合)」
- 修繕積立金の見直し
- 修繕内容の疑問
- 施工業者の選び方
- 駐車場使用量の使途
- 機械式駐車場のメンテナンス
まとめ
コンサルタントをどうするか、あるいは耐震診断や業者選定のヒアリングの仕方などの疑問に対し、「実績を調べる」とか「現地を見に行く」などのアドバイスがあった。
テーマE「住まい方・その他」
- 騒音問題について
- ペット飼育マナー
- 近隣からの要求
- 自転車置き場が少ない。
管理費の滞納。
大規模修繕 - 会計を見直したい
- 建物の無料診断
- 役員・総会とも出席者が少ない。管理会社変更の方法。工事見積書が不透明
- 管理会社をうまく使えていない
まとめ
ペットの問題では、飼育禁止と可の二つに分かれているが、いずれも無断で買っていたり、夜中の泣き声などの問題があった。
コメンテーターまとめ
【弁護士】 マンションの価値を高めるために、 弁護士一人ひとりが自覚を持つこと
マンションには、実に数多くの問題があります。中には 自治を守らない人もいますが、マンションの価値を高め るために、ひとつ屋根の下にいる人たち一人ひとりが自 覚を持って力を合わせてほしいと思います。【建築士】 まず自分たちのマンションの 建築士状態を知ってください
例えば、自分のマンションの屋上に上がったことがあり ますか?屋上のドレンにごみがあれば、管理組合は管理 会社に清掃を指示しなければいけません。しかし屋上 に上がらなければ、それはできません。まずマンション の状態を知ること。そこから対応を考えてください。<個別相談会>
専門家から貴重なアドバイスを受けました当日は専門家による個別相談会も実施、弁護士・建築士・マンション管理専門相談に12組(法律相談6組、管理一般相談3組、技術相談3組)の管理組合が問題解決のアドバイスを受けました。
相談内容は、管理費の未納、町会費の取扱い、有効議決権数、瑕疵、ペット問題、複合用途の管理組合運営、給水管修繕についてなど様々でした。
参加者アンケートより※主なものをご紹介させていただきます。
他のマンションの実情がよくわかり、自分のマンションと比較することができた…34名
直面する問題の対応策について、よいアドバイスが受けられた…6名
どこのマンションも役員のなり手がなくて困っている様子。集合住宅に住むということの意識を持ってもらうよう働きかける必要性を感じました。
各管理組合それぞれに問題をかかえていることが理解でき、それぞれ理事役員がご苦労しているのですね。
初めての参加であったが、他のマンションの方の話が聞けて良かった。皆さん共通の内容があり、話し合いができたことが大変参考になった。
同じ悩みを持った人が多いので、驚くとともに共通点が見られ、ホッとした部分もあった。






総戸数1016戸を誇る京橋グリーンハイツ管理組合。まず理事長の市川さんから、今回の工事見学会申し入れに対し理事会が歓迎の気持ちを込めて決議したこと、そして2回目の大規模修繕工事が、昨年秋の業者選定等の準備から始まって、来年3月に終了する足かけ3年の長期工事であること。工事方式は、設計監理会社を採用せずに、居住者が工事を自ら監督する施工業者の責任施工方式を採ったことなどに触れた上で、大規模修繕委員会設立までの経緯の説明がありました。
通常の大規模修繕工事の他に、足場がある時にしかできない改善・改良工事を行ったこと、現状のままでは資金不足が生じるため、アンケート実施のうえで修繕積立金を値上げしたこと、外装の建物診断を行ったこと、他にも、施工業者選定には、統一見積書を作成したことや、金額が安いところではなくて、工事の実績やクレームのないところの他にISOをベースにした施工管理ができるところなどを重視したそうです。「工事仕様書に、検査・品質保証の項目を入れると、施工業者さんも気をつけられると思いますよ」とアドバイス。参加者の皆さんも興味津々の様子でした。
質疑応答では、工事仕様書作成にかかった期間と人数、バルコニーの室外機以外の物の取扱、専門委員の報酬の有無、義務を果たさない居住者への対応方法、ゴンドラ使用の長所短所、建物診断の費用など、多くの質問がありました。





さる9月2日に開催された「マンション管理フェスタ2007」の全体の模様は前号(22号)でご紹介しましたが、誌面の都合で掲載できなかった講演「マンション管理とコミュニティ活動」の内容を後編としてご紹介します。
藤本●コミュニティ形成に成功した例をご紹介ください。
藤本●葛籠さんのところでは、大規模修繕の時に「マンション元気村」という修繕ニュースを出されましたが、それはどんな役割を果たしましたか。
櫻木●私どもではコミュニティ形成のために昨年ホームページを開設しました。理事会の議事、ペットクラブの活動や、子供会の活動などを写真を取り入れながらお知らせなどに使っています。また意見ももらえるシステムになっていますが、活用の状況を1年間見ますとまだ不十分です。


マンション学をテーマに研究されている藤本佳子教授(千里金蘭大学)がミニ講演としてコミュニティづくりの大切さを講演された後、大阪市内の3つのマンションの管理組合(エバーグリーン淀川、勝山東ガーデンハイツ、ベイシティ大阪)のコミュニティ活動を紹介。マンション管理組合活動の参考にしてもらいました。
大阪市マンション管理支援機構の専門家6団体(大阪弁護士会、大阪司法書士会、大阪土地家屋調査士会、(社)大阪府不動産鑑定士協会、近畿税理士会、(社)大阪府建築士会)の専門家と自由におしゃべりできるコーナーを設置。当日は、多くの方が熱心に相談される姿が目立ちました。相談内容は、管理運営の問題、管理会社とのつきあい方、修繕によるトラブルなど実に様々でした。
大阪市、大阪市住まい公社、(独)住宅金融支援機構 近畿支店から、住まいに関すること、関連資金のことなどの役立つ情報を提供。さらに、大阪ガス(株)、(社)不動産協会、(社)宅地建物取引業協会、関西電力(株)など大阪市マンション管理支援機構の賛助団体の活動を紹介。(社)高層住宅管理業協会は相談をお受けしました。
大規模修繕工事・建替え事例・超高層住宅など、マンションに関する様々なビデオをご覧いただきました。



コメンテーターのまとめを受け、会が終了しました。話が盛り上がったため、予定時間をオーバーしての閉会となりました。
当日は専門家による個別相談会も実施。弁護士・建築士・マンション管理専門相談に6組の管理組合さんが問題解決のアドバイスを受けました。
昭和57年発足当初より自主管理で頑張っておられる弁天第2コーポ管理組合。大規模修繕工事着手までの経緯を、理事長さん、大規模修繕委員会の委員の方、そして同管理組合が顧問契約しているマンション管理士の杉田氏から説明がありました。
続いてコンサルタント2社がスライドを用いて具体的に説明。特に施工業者選定作業は、通常、元請施工業者3〜10社ほどの見積もりをとって進めるのに対して、まず孫請け、ひ孫請けを排除したうえで、元請施工業者21社、専門工事業者のべ80社から見積もりを取って絞り込み、交渉とヒアリングを重ねて元請業者を決定。そして元請業者と専門業者が見合いをして専門業者を決定する工事費用削減方式に、参加者は関心を寄せられていました。
質疑応答では、コンサルタントの採用と選定経過、業者決定のポイント、将来の建て替え計画の有無など多くの質問がありました。続いて行われた現場見学は4班に分かれて、施工会社とマンション管理士、設計士の引率により実施。参加者の皆さんは、施工状況を興味深そうな様子で見てまわられ、無事終了しました。
マンション管理士の役割等、専門家の活用と重要性もわかり、とても有意義な工事見学会でした。ご協力いただいた弁天第2コーポ管理組合の方々、および関係者の方々に心よりお礼を申し上げます。







16号から24号への変更で ガス給湯器の能力不足を解消
1戸あたり150万円まで 無担保で融資が受けられます。



防犯に強いマンションづくりに 皆様方も取り組んで下さい。